1997年1月31日に発売されたファイナルファンタジーシリーズの第7作目の作品の「ファイナルファンタジーVII」(FF7)のリメイク作品がいよいよ2020年4月10日に発売されます。
FF7は売上本数が世界累計1000万本を突破した不朽の名作です。
本記事では、FF7リメイクの発売を記念して原作「FF7」のストーリーを解説します。
FF7用語解説
FF7のストーリーを解説する前に重要な用語を解説します。
ライフストリーム・魔晄
あらゆる生物が死によって星の中心へと還る時に、その生物が持っていた知識やエネルギーが蓄えられ、そのエネルギーによって新たな生命を生み出します。
この精神エネルギーの循環をライフストリームと呼びます。
神羅カンパニーはこのエネルギーを魔晄と呼んでいます。
神羅カンパニー
神羅カンパニーとはミッドガルに本社を構えるエネルギー会社です。
星の精神エネルギーを魔晄と呼び、魔晄を汲み取り各地に電力を供給しています。
この電力事業に進出してから世界的大企業になります。
アバランチ
魔晄は星の精神エネルギーであり、魔晄を汲み取るということは星の生命を削るということになります。
アバランチは星の生命を削り金稼ぎをしている神羅カンパニーに反する組織のことです。
古代種(セトラ)
かつてこの星にいた人間とは違う種族です。
あることをきっかけにほとんど絶滅しました。
「約束の地」を知る存在と言われています。
神羅カンパニーの社長プレジデントは魔晄エネルギーに満ちあふれた土地こそが約束の地と考え、その場所を知っていると言われている古代種の末裔エアリスを狙っています。
ジェノバ
神羅カンパニーのガスト博士は2000年前の地層から発見された仮死状態の生物を古代種と確認しジェノバと名付けました。
古代種再生計画としてジェノバ・プロジェクトが計画されるが・・・。
FF7登場人物
FF7のストーリーを解説する上で重要となる人物を解説します。
クラウド
FF7の主人公。
自称元ソルジャー(神羅カンパニーの私設軍隊)で、アバランチの魔晄炉爆破作戦に参加します。
その過程でエアリスと出会い物語は大きく動き出します。
エアリス
古代種の末裔。
約束の地を知っているとされ、神羅カンパニーに狙われています。
セフィロス
最高のソルジャー。
かつては英雄と呼ばれていたが、ある事件をきっかけに死亡したとされているが詳細は不明。
FF7ストーリー「ミッドガル脱出」
主人公である「クラウド」が神羅カンパニーが運営する壱番魔晄炉を爆破する作戦に参加するところから物語は始まります。
世界的大企業「神羅カンパニー」
神羅カンパニーとはミッドガルに本社を構えるエネルギー会社のことです。
しかし、そのエネルギーというのがこの星の血の「ライフストリーム」です。
神羅カンパニーはライフストリームを「魔晄」と呼び、星の中心部から魔晄を汲み取り、魔晄炉という施設から電力として各地に供給しています。
この事業が成功してから神羅カンパニーは世界的大企業になります。
ライフストリームとは
あらゆる生物が死によって星の中心へと還る時に、その生物が持っていた知識やエネルギーが蓄えられ、そのエネルギーによって新たな生命を生み出す。
これがライフストリームです。
反神羅組織「アバランチ」
その神羅カンパニーに反する組織が「アバランチ」です。リーダーはバレットです。
七番街スラムの酒場「セブンスヘブン」を拠点とする、過激派の反神羅組織です。
そこに神羅カンパニーの元ソルジャークラス1stを名乗る男「クラウド」が壱番魔晄炉爆破作戦に雇われ参加していました。
古代種の末裔「エアリス」
クラウドは作戦完了後に空中都市ミッドガルからスラム街に落ちてしまいます。
そこで出会ったのが古代種の末裔で「約束の地」を見つけだす能力がある「エアリス」です。
神羅カンパニーはエアリスのその能力に目を付け狙っていました。
クラウドは神羅カンパニーに追われるエアリスを助けるため、ホディーガードを引き受けることになりますが、混乱の中エアリスが神羅カンパニーによって連れ去られてしまいます。
そして、クラウドたちはエアリスを助けるため神羅カンパニー本社に乗り込む事になります。
古代種と約束の地、そしてセフィロス登場
エアリス救出のため神羅本社に乗り込んだクラウドたちは神羅カンパニーが非合法で行っていた数々の生体実験を目撃していく事になります。
そこで見つけたのが「ジェノバ」です。
研究室を後にし実験動物として捕まっていたレッドXIIIとエアリスを無事に救出したクラウドたちでしたが罠にかかってしまいます。
古代種と約束の地
神羅カンパニーの社長のプレジデント神羅のもとに連れていかれたクラウドたちはエアリスは自らをセトラと呼ぶ「古代種」の生き残りだと聞かされます。
古代種は数千年の前に生き今は歴史の中に埋もれてしまった種族であり、「約束の地」の場所を教えてくれる存在だとプレジデント神羅は言います。
神羅カンパニーは約束の地を魔晄エネルギーが豊富にある場所だと考えています。
つまり、エアリスに約束の地へ案内させようとしているわけです。
セフィロス登場
その後クラウドたちは神羅カンパニーに捕縛され牢屋に入れられてしまいます。
脱出するための体力を回復させるため一眠りしたクラウドたちが目を覚ますと牢屋の扉のロックは解除されていて、外にいた看守は血まみれで倒れていました。
辺りを探ると「ジェノバ」がケースからいなくなっていました。
そして、最上階で刀が刺さっているプレジデント神羅を見つけます。
あの刀はかつては神羅のソルジャークラス1stで英雄と言われていたセフィロスのものと言うクラウド。
セフィロスは「約束の地は渡さない」と呟いていました。
クラウドたちはセフィロスを追うためミッドガルを脱出します。
FF7ストーリー「セフィロスの目的」
ミッドガルを脱出後、クラウドはカームで5年前のニブルヘイム事件について話します。
ニブルヘイム事件
魔晄炉の異常動作、または凶暴なモンスターが発生している原因の調査のためにクラウドの故郷であるニブルヘイムへセフィロスたちと向かいます。
魔晄炉までの案内役は幼馴染のティファでした。
そして、クラウドたちは調査を終えたその時、カプセルの中にいる人間らしきものが魔晄に浸かっているのを見つけます。
神羅カンパニーは魔晄炉でモンスターを作り出していました。
それを目撃したセフィロスはソルジャーも魔晄を浴びた人間であり、自分自身もこうして作り出された「モンスター」で「人間ではないのか」という疑問を持ち、神羅屋敷に篭ります。
セフィロスの様子を見に、神羅屋敷の地下へとクラウドは向かいます。
そこには資料を読み漁っているセフィロスがいました。
クラウドに「裏切り者」と言うと、セフィロスは語り始めました。
セトラとは
この星はもともとセトラのものでした。
あるとき星を災害が襲い、その危機をセトラの犠牲により回避されました。
そして、その後のうのうと数を増やしたのが人間とセフィロスは言います。
ジェノバ・プロジェクトとは
そして、2000年前の地層から発見された仮死状態の生物を古代種と確認しジェノバと名付けられました。
ジェノバ・プロジェクトとは古代種、セトラの能力を持った人間を創り出すことであり、ガスト博士によって作り出されたのは自分だとセフィロスは語ります。
しかし、ガスト博士の勘違いで本当は2000年前の地層から見つかった生物は古代種ではありませんでした。そして、セフィロスもこの事実をこの時知りませんでした。
人間への復讐
セフィロスはニブルヘイムを焼き払い、人間からこの星をとりもどすため、彼が母とするジェノバを求めて魔晄炉を目指します。
魔晄炉へと向かったセフィロスを追いクラウドはセフィロスと対峙します。
しかし、その後自分たちがどうなったかはクラウドの記憶には残っていませんでした。
実力的に考えるとクラウドがセフィロスを倒せたとは思えません。
あのとき何があったのか、確かめるためセフィロスを追います。
古代種の神殿
古代種の神殿にセフィロスはいました。
星は傷ができると治療のために傷口に精神エネルギーを集めます。
傷が大きいと集まるエネルギーも大きく、そのエネルギーとひとつになり「神」となるのがセフィロスの目的でした。
星を傷つけるための破壊魔法メテオの黒マテリアがこの神殿にあるという。
メテオ発動を阻止するため黒マテリアを手に入れますが、そこにセフィロスが現れるとクラウドは突然と苦しみ黒マテリアを渡してしまいます。
セフィロスは黒マテリアを使おうとしています。それを阻止できるのは古代種の末裔だけで、そのために「古代種の都」にエアリスは向かいます。
白マテリア「ホーリー」
目を覚ましたクラウドは仲間たちと古代種の都「忘らるる都」に向かいます。
エアリスは白マテリア「ホーリー」を唱えメテオから星を守ろうとしていました。
しかし、エアリスはホーリーを唱えている最中にセフィロスによって命を奪われます。
怒りと悲しみにくれるクラウド。
そして、自分が怖いと話します。自分が知らない部分があり、セフィロスに黒マテリアを渡してしまったこと・・・、別の自分がいると話します。
旅を止めた方がいいのかもしれない、しかし、故郷を焼き払い、エアリスの命を奪い、星を破壊しようとしているセフィロスを許すことはできないと言うクラウド。
セフィロスを追い、北の大空洞へ向かいます。
セフィロス・コピー
北の大空洞に着いたクラウドはセフィロスに真実の過去を見せられます。
それは、5年前のニブルヘイム事件のときにクラウドはその場所にいなかったこと。
そして、クラウドは宝条によりジェノバ細胞を埋め込まれ、魔晄を浴びて造り出されたナンバリングのない失敗作、「セフィロス・コピー」だということです。
ジェノバの能力
ジェノバ細胞は他人の記憶にあわせて自分の姿、声、言動を変化させる能力があります。
つまり、クラウドの記憶はティファの記憶にあわせてつくりだしたものということです。
セフィロスに5年前にニブルヘイムで撮った写真を見せられます。
もちろんそこにはクラウドは映ってませんでした。
ソルジャーにどうやってなった?錯乱するクラウド。
そして、クラウドは自分がセフィロス・コピーであることを自覚します。
リユニオン
ジェノバは身体をバラバラにされてもやがてひとつの場所に再生するリユニオンという性質を持っていました。
セフィロス・コピーの実験から5年が過ぎ、コピーたちが動き出しました。
つまり、今まで会ったセフィロスはコピーだったのです。
そして、クラウドもコピーで、この場所に引き寄せられていたのです。
セフィロスの意志はライフストリームで拡散することなく、セフィロス自身としてコピーをあやつっていました。
そして、セフィロスが姿を現します。セフィロス・コピーであるクラウドは黒マテリアをセフィロスに渡してしまいます。
メテオが発動し、星に危機が迫ってきたのです。
FF7ストーリー「星の運命を賭けた戦い」
ライフストリームの中へ落ちたクラウドは魔晄中毒になってしまいました。
会話もできない状態の彼を看病したのはティファでした。
ティファが看病する中、地震が起き、クラウドとティファはライフストリームの中に飲み込まれてしまいます。
クラウドの正体
唯一、クラウドの幼いころの記憶があるティファは彼の精神世界に入って過去を探り、本当の「クラウド」を探し出します。
英雄セフィロスに憧れるクラウド
ある日、ティファがニブルヘイムの橋から落ち怪我をしてしまった時、それを自分のせいだと思い込み、何もできなかった自分の弱さにクラウドは腹を立て、そして、荒れていきました。
そのときです。
クラウドは英雄「セフィロス」の存在を知りました。
セフィロスのように強くなりたい。
強くなればティファは自分のことを認めてくれる、そう思ったクラウドは「ソルジャー」になることを決心します。
5年前の真実
ソルジャーになると決心し故郷を出たクラウドでしたが、ソルジャーにはなれませんでした。
そして、5年前のあの日、ニブルヘイムの調査にセフィロスと同行したのは親友の「ザックス」と一般兵のクラウドでした。
クラウドはソルジャーになれなかったことを恥ずかしくて、誰にも言えなかったのです。
調査中に「自分は人間ではない」と気がおかしくなったセフィロスによって、ティファが斬られ、ザックスが立ち向かうも、返り討ちにあいます。
そこに現れたのがクラウドだったのです。
尊敬し憧れの存在だったセフィロスに裏切られたクラウドは斬りかかります。
そして、セフィロスを魔晄炉に落とすことに成功しました。
ザックスとクラウドはその後、神羅に捕まりセフィロス・コピーの実験を受け、魔晄漬けにされてしまいます。
魔晄中毒になるクラウドでしたが、二人は必死に神羅屋敷から逃げ出します。
しかし、途中でザックスはクラウドをかばい神羅兵に撃たれ亡くなってしまいます。
クラウドは何とか助かりましたが、体に埋め込まれたジェノバ細胞の影響で、ザックスから聞いた話、自分で見たことを混ぜ合わせて幻想の自分を造りだしていました。
そして、その自分を演じ続けていたのです。
星の運命を駆けて最終決戦
エアリスはあの日、自分を犠牲にして「ホーリー」を唱えていました。
エアリスはクラウドたちに大きな希望を残してくれていたのです。
しかし、ホーリーが動き出しません。
やはり、邪魔をしているのはあいつしかいない。
北の大空洞に向かい、星の運命を駆けセフィロスに挑みます。
エンディング
北の大空洞の最深部でセフィロスを倒すクラウドたち。
しかし、メテオはすでに星に到達しようとしており、ホーリーが負けていました。
そこに星の精神エネルギーであるライフストリームがメテオを包み星を救ったのです。
そして、500年後・・・・・・
そこには緑に覆われ廃墟となったミッドガルの姿があった。
まとめ
FF7のストーリーを簡単に説明すると星を傷つける者と星を守る者の戦いです。
- 昔セトラと呼ばれる種族が住んでいた。ある時、隕石と共に宇宙生物ジェノバが星に落下したが、セトラの犠牲により危機が回避された。
- 神羅カンパニーのガスト博士が2000年前の地層から見つけた仮死状態の生物をセトラだと誤解し、古代種再生計画「ジェノバ・プロジェクト」が開始される。しかし、ガスト博士はこの生物がセトラではないと気が付き、神羅カンパニーから逃げ出す。
- 研究は宝条が引き継ぎ、ジェノバはニブルヘイム魔晄炉に保管された。その後、自分はセトラだと誤解したセフィロスは星に復讐をするため母「ジェノバ」を持ち出す。(セフィロスはセトラではなく、ジェノバ細胞が埋め込まれていた。)
- そこにクラウドが現れ、セフィロスはジェノバの頭部と共に魔晄炉に落ちる。
- その後クラウドは神羅に捕まりセフィロス・コピーの実験体になるが、ザックスと共に逃げ出す。しかし、ミッドガル手前で神羅に見つかりザックスは命を落とす。クラウドは魔晄中毒のため、放置しても問題ないとされ何とか助かる。ジェノバ細胞は他人の記憶にあわせて自分の姿、声、言動を変化させる能力があり、ザックスから聞いた話、自分で見たことを混ぜ合わせ、これ以降はクラウドは幻想の自分を演じることになる。
- ミッドガルで幼馴染のティファと再会したクラウドは神羅カンパニーが運営する壱番魔晄炉爆破作戦に参加する。(オープニング)
- その後古代種「セトラ」のエアリスと出会い、そして、セフィロスは生きており、「約束の地」を求めていることが分かる。セフィロスはメテオで星に傷をおわせて、星の精神エネルギー「ライフストリーム」を集め「神」となろうとしていた。
- セフィロスを止めるためエアリスは「ホーリー」を唱えるがセフィロス・コピーによって命を奪われる。
- クラウドはセフィロスを追い北の大空洞へ行くが、自分が宝条によりジェノバ細胞を埋め込まれたナンバリングのない失敗作、「セフィロス・コピー」だということを知る。自分を見失ったクラウドはメテオのマテリアをセフィロスに渡してしまう。そして、クラウドはライフストリームへ飲み込まれてしまう。
- その後、唯一クラウドの幼いころの記憶があるティファは彼の精神世界に入って過去を探り、本当の「クラウド」を探し出す。
- メテオが迫る中、自分を取り戻したクラウドはセフィロスがいる北の大空洞に向かう。エアリスはホーリーを唱えており、大きな希望を残していた。
- セフィロスを倒したクラウドたち。しかし、メテオは星に到達しようとしており、ホーリーが負けいた。そこに星の精神エネルギーであるライフストリームがメテオを包み星を救う。
- 500年後・・・そこには緑に覆われているミッドガルの姿があった・・・
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